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ラパス → ブエノス・アイレス
<ブエノス・アイレスへ>
九時二十五分のフライトだから七時二十五分に出たいと言ったのだが、宿のおかあさんは七時二十五分の飛行機と思ったようだ。五時出発でないといけないと教えられてタクシーに乗ったら五時二十分に着いてしまった。四時二十分に起きて髭剃ったというのに……
標高四千メーターの空港は流石にふらふらする。今日は既に風邪薬飲んでないが頭痛は少しだけで済んでいる。それよりも、貧血のようにふらふらする。
空港のレストランは高い!BURGER KING のセットが2xBsとかつけてる。ここよりは安目のレストランに入ったのだが、DESAJUNO AMERICANO が19Bs。ティワナクの昼定食より高い。昨晩の宿とほぼ同じ値段。
六時三十分頃にチェックインできて、やっぱり三時間前から受け付けてるんだと思ってたら、実はフライトが八時三十分に早まってて、しかもラ・パス→コチャバンバ→サンタ・クルス→ブエノス・アイレスとたらい回しのフライトだった。七時過ぎにレストラン入ってから航空券チェックして気がついた。急いで食べて出る。四時間前に空港着いてて正解だった。各チケットのシート番号が全て違う所からして全て乗換えだ。おまけにゲート7ってプリントしていながら8で乗機させる。しかも地べたへ降りてから7と思しき辺りまで歩かされる。7のリフトが壊れたのか?───それにしてもボロイ機体だ。インドのよりましだけど。機内誌なんてないし、機体説明もただの厚紙カラー印刷。よれよれ。これでなんでこんなに高いんだ?──中継地で乗換えかと思ってたら、ただのシート移動だった。搭乗券が三枚に増えてたんだけど、シート移っただけで、機内で二枚目を回収してしまった。
Lpaz-Cochabanba-St.CruzのLABパイロットはなかなか豪快な奴だ。荒くはないが気持良く離着陸する。727という機材のためだろうか?滑走路端で転回した後停止せずにそのまま加速するが、いきなり加速するのではなく少しずつGを加えて行く。こんな加速は初めてだ。車輪ブレーキを掛けているのだろうか?──離陸時の角度も747のような急な引き起こしではなくプロペラ機に近い緩い角度での上昇だ。St.Cruz着陸直前、最近には珍しく急角度の旋回を続ける。着陸も、跳ねるような適当さだが、ブレーキングもフルではなく揺れが少ない様に感じた。
LaPazの手荷物チェック、うっかり折り畳み鋏を入れていて没収された。目覚まし時計が引っ掛かった事にしてバックれる手もあったが、つい、“Esto!”と言って鋏を出してしまった。……この目覚まし良く引っ掛かるんだが。
サンチャゴで買った安物のデイパックは、一番小さいポケットのジッパーが数日前に外れ始め、今日、右ポケットのジッパー金具が折れて無くなった。この辺が今の日本製との違いだな。
<ブエノス・アイレス>
一時間の時差を反対に勘違いしていて、ブエノス・アイレス着いて初めて気付いた。中心部のホステルに辿り着いたらもう午後六時だ。チェックインして近くのcambioを聞いて急いで両替に行く。でも、ボリビアーノを両替できない!隣の国の通貨だというのに!信用無いな、ボリビアは。(ボリビア側でA$に両替しようとしたらUS$しかできんと言われて止めにしたんだが。)
宿に戻って来ると俺のベッドに韓国の娘(カナダ在住)が居る。ホステルのミスで割当済ベッドを俺に割り当てたらしい。ホステルの女性も、案内してくれた時にシーツがおいてあったのだから、気付きそうなものなのに。──二段ベッドの上下がカナダ娘ペアで、二人と暫く話す。(主に上段の娘。)家族がトロントに移住した後も韓国に残って大学を卒業したのだが、その後やはり考えを変えてカナダに移り、大学二年に入って現在三年との事。カナダでは韓国の大学卒は学歴にならないとか。が、トロントは白人との交流が無く、白人の友人が出来なくて楽しくないので帰国しようと思っているとか。
今日のうちにタンゲリア(タンゴやってるお店)行こうと思ってたんだけどもう午後七時。飯食ってシャワー浴びて着替えてタンゴ見に行くのはしんどいなと思って、とりあえず近くのカフェを探す。が、いつもの事でうろうろと中々決められない。どうせなら腹も減ってきたし「歩き方」に載っていたピカードを試そうと、コロン劇場向いの通りを歩くが、見つけられない。「歩き方」に載ってる店に入り、ウェイターに本を見せてcomplateを指差して説明するが全く理解しない。「メニューか?」と聞くので持ってこさせる。結局、ローストビーフ+グラスワインを頼むが、恐ろしく対応が遅い。三十分ぐらい掛かる。客によって態度を変える小心そうなオヤジ。
もう結構しんどいし、タンゲリヤに電話して可否を当たるのも面倒臭いので、帰ってゆっくり寝て、明日もゆっくり一日過ごして、明日夜に行く事にする。明後日も朝早いから大変なのだ。
ブエノス・アイレス
<ブエノス・アイレス(二日目)>
失敗した!Tortoniとか他のタンゲリアも訪れておくべきだった!店の表にちゃんと写真付の予定が貼ってあった!──考えてみりゃ当然か。
今日の朝、タンゲリア二軒に電話した。エル・ケランディーは最初電話出なくて、後で繋がるとFull。La Ventana の方はステージ脇の席が取れたので予約する。Tortoni もタンゲリアだけど「歩き方」の書き方だとダンス無さそうだったし、演奏もジャズかも知れなかったんで予約さえしなかった。が、……そのずっと後で、宿への帰り道にTortoni寄ってみたら表に写真貼りだしてあるのを見つけたのだ。ここ見とけばタンゴやるかどうか分かったんだ。
今日、目覚めは余り良く無かった。その日やりたい事を沢山用意してわくわくしながら眼醒めるのが一番なんだ。いや沢山無くても良い。やりたい事をきちんと決めて眼醒めれば幸せなんだ。「何もしないで一日ゆっくり」なんていうのは俺には向かないんだな。リゾートで過ごしてる時は別かもしれないけど。
朝、八時に起きてシャワー浴びて朝食食って、マテ茶作って(食堂のおばさんに作り方を教えて貰い、昨日買ったマテ茶カップにマテ茶を作る。熱湯だけ入れても駄目。金属ストローで飲むんで熱過ぎるのは駄目なのだ)洗濯物出して、十時にAA(アルゼンチンエア)へリコンフォームに行き、その後タンゲリアへ電話して La Ventana 予約。それからロンプラに載ってる店にタンゲリアのディスカウント・チケット買いに行ったが、これがガセネタ。ディスカウント・チケット売ってるけど、自館分とCINEのチケットだけ。腹減ってきたし午後も一時になってるしで飯屋を探す。A$10.0でストロガノフ+Bevidaの店見つけて入る。(実際はストロガノフとは知らず、メニューの"Lomito"(肉)で選んだだけだけど。)この辺、他は19とか20。ミリンダ頼んで後からエスプレッソも頼んだら、これ全部incluido(込)って言われる。ラッキー!とは言っても量が多い割には並の味。野菜も無いし。
今日はかなり無駄に時間使ってしまった(アルゼンチン・エア訪れた後で、70ボリビアーノをA$に換えるのに三軒もBANCOとCAMBIO回ってしまったり……)ので、TAXIでCAMINITOへ行く。A$11。帰りはバス。A$ 0.81。(“Pz.MAYO”と大きく書いてあったので躊躇無く乗れた。)プラサ・マヨール(五月広場)周囲で写真撮ってから宿へと戻る。……と、ここで冒頭の話になった。初めてTortoniに入ったんだけど、ここ、雰囲気良くてコーヒーも美味しい。日本の喫茶店みたいにコップに水入って出てくるし。
HI milhouse はナカナカの宿。A$26(非会員価格)で、朝食はシリアル、パン、バター、ジャム、コーヒーor紅茶、ミルク付くし、キッチンもきちんとしてるし、夕方はプロジェクターでサッカーの試合見せてる。夜の入館用に指紋判定まで入れてる。(HI:国際ホステル協会。日本ではユースホステルと言う。今や殆ど爺々婆々しか泊まってないのにね。)
低地に降りて後頭部の頭痛は消えたのだが、額横の頭痛が出てきた。どうも風邪を悪化させたようだ。このホステルは毛布を一つしかくれず、しかも昨夜寒かったのだ。午後五時半から八時半頃までホステルで休むが頭痛は取れない。結構しんどい。それでもパリジャーダを食べに行く。ラ・エスタンシアの前は風俗の客引きが多い。一人前を注文して食べ始めるが、かなり量が多い。体調が悪いのもあって半分残して終わる。ほんの五年も若い頃には考えられなかった事態だ。それでも、精算を終えて La Ventana へ行くと、十時を少し回ってしまった。予約時にステージ近くの席といったのに違うのでゴテていたらVIP席に座らせてくれた。いかんな、こんな事をしては。五分も遅れてはいないけどステージは始まってたし。……とはいえ、VIP席はステージ脇で少々見辛い。一般席の五列目ぐらいよりは遥かに良いけど。
女性のタンゴ・ダンサーは踵を床から浮かしたままで踊り続ける。ピン・ヒールを履いて踊るダンサーは完全にそうだ。激しいタンゴを踊ってピン・ヒールを叩きつけていては踵が保つはずが無いのだ。
最初、アクションの激しいダンサーに眼を奪われたが、見慣れてくると女性ダンサーの一人の動きが魅惑的なのに気付いた。男性の方は、確実なステップ動作が違いを際立たせている。
全然ここを離れる気にならない。もっと街の歩き方身に付けて、どこの店でも気軽に入って手馴れた調子で食べたり買ったりできるようになりたい。見たい所、写真撮りたい所、全部行ってから次の街に行きたい!!旅の終わりにたった一日詰め込んで訪れる街じゃない、ブエノス・アイレスは!!
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