2006年3〜4月 南米旅行記

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2006年 3月 21日(火)

ウシュアイア 二日目


<ビーグル水道をクルーズする>

 素晴らしく贅沢な時間──晴れ渡った空の下、幅五キロ程のビーグル水道を、クルーザーは海面を掻き分けて進む。水道の北側には雪を頂いた険しい峰がひとつまたひとつと姿を現す。標高はさほど無いのだがヒマラヤやアルプスを思わせる荒々しく険しい崖面を見せている。一年のうち八ヶ月が冬という土地だけに森林限界が低く、日本であれば三千メートル級の地勢だ。ウシュアイアからビーグル水道を東に進むと水道の中央部に暗礁と岩礁の帯が延びる。ウシュアイアはこの海中の稜線南側最奥部に位置して天然の良港を構成している。稜線上、海面に顔を出した小さな岩島の上に、アシカ達が固まって昼寝をする。広くなだらかな斜面の島は、海鳥の群に埋め尽くされている。南側−−チリ側には、標高三十メートル程度まで緑の斜面が続き、その上に岩峰が頭を覗かせている。
視界を過ぎる険しい山 気楽なアシカ達 斜面を埋め尽くす海鳥
 乗客たった四人、ガイド一名にキャプテンという贅沢なクルーズだ。乗船するとクルーザーはまずウシュアイアの正面十キロ辺りの島に向かった。ビーグル水道の中央部を横切る間、風は時に強く、海面が荒れ、風上へ向かう間は船の揺れが激しい。水しぶきというよりは海水の塊りが盛大に舞い上がり、前というよりも上から船を襲う。荒れた海は小さなクルーザーでのビーグル水道遠方へのクルーズを危ぶませた。

上陸した島からクルーザーを見る

 島に上陸するとガイドは一見高床式住居跡のように見える場所に我々を案内する。これは天幕生活の原住民が住居から周りにゴミを投げ捨ててできた貝塚だ。貝塚は知ってたけど、ゴミ用の穴を掘って捨ててるのだとばかり思ってた。まさか住居の周りにできたゴミの山だったとは……。だが、確かにこれは「塚」だ。──ガイドは島をトレッキングしながらパタゴニアの植物、チリ側の山々について説明する。
 島内トレッキング中に天候は回復し、予定通り東端の灯台まで訪れる事ができた。雲が吹き払われ、澄んだ視界の先に荒々しい山々が望める。素晴らしいクルーズになった。

ビーグル水道から 沖合の船 ヨット・ハーバーの船

<朝からホステルで閉めだしを食らう>

 話を朝に戻して……
 この宿の宿泊客は宵っ張りなだけに朝が遅い。おまけに宿主の朝食準備も全然始まらない。それどころかホステル内を探しても宿主がどこにもいない。朝食までにできる用事を済まそうとホステルの外に出る。と、入口の鍵が掛かって入れない!ドアを激しく叩いて宿泊客に来て貰うが、ホテル内にも入口を開くキーがない!一体どんなホステルなんや、ここは?

次の宿Torres al Sur 夜景

 スペイン語辞書を引き出して上の家の人にホステルの宿主を聞く。が、分らない。やむを得ず、昨晩このホステルを紹介してくれたホステル(最初に当たったところ)へ行く。オーナーがまだ寝ていたが、起こして貰い、連絡をお願いする。自分の宿に戻って暫くすると宿主が来る。なんだって?昨日若いのが教えた通りって?なに、聞いてないぞ。???ありゃりゃ、入口前の足拭きマットの下に鍵があるんじゃん。ちゃんと教えといてよ。

 この宿は早々に退散する事にしてHostelling International の Torres al Sur に移る。食堂から街、港、ビーグル水道が見渡せて気持ちが良い。インターネットも無料。食堂真上の部屋に入るが、残念ながら窓際のベッドは空いてない。


<移動手段をバスからエアに変更する>

 荷を新しい宿に移して観光案内所に行く。バスや公園の列車スケジュールを聞いて、明後日までの観光計画を作る。今日のところは夕方のビーグル湾クルーズだけだ。港まで降りて、つっても通り一本下るだけだが、予約だけ入れ、夕食のレストランなんかを物色しつつ街を散策し、その後中心部に戻る。
 パタゴニアの主な観光ポイントはチリ・アルゼンチン国境周辺──チリ側パイネ国立公園、アルゼンチン側ロス・グラシアール(氷河)国立公園──なのだが、ウシュアイアだけは南にポツンと離れていて、バス移動ルートが一本しかなく丸一日掛かる。両公園間の移動も一日掛かるので、ウシュアイアから戻ると一泊二日のバスの旅になり一万円程度使う。ところが、調べてみるとアルゼンチン側の拠点カラファテまで、ラデ航空だと四千円程度、アルゼンチン航空でも一万円ちょいのようだ。こっちの方が安いし早そう!
 まず、ラデを訪れる。値段は安くなく一万円強で週一便しか飛んでなくて日程が合わない。となるとアルゼンチン航空はもっと高い?気を落としつつもメゲずにアルゼンチン航空をあたる。こっちのオフィスは盛況で整理券取って暫し待つ。……結果、嬉しい驚きが待っていた。なんと九千円弱だ!しかも期待の日に窓際の席が取れた!


<スタバ風の茶店でねばる>

 ガラス窓が広く明るくて気持ちの良い茶店で、ポットティーで長々と粘って日本向け絵葉書三枚書く。この街は日本と変わらない。人々の装いも表情も店の雰囲気も先進国の都会と同じだ。何の気兼ねも無く長居して時を過ごしてしまう。この店にはウシュアイア滞在中何度も足を運んでしまった。

<日本語ブラウザ!>

 宿に戻ってPCを使ってみるとHotmailのログイン画面に日本語の広告が何の躊躇いもせずに出て来る!驚いた事に日本語フォントがインストールされている。普通に日本語メールが読める!日本出る時に『メールは見るけど英語で書いてね。ローマ字はご勘弁。』つって来たんだけど、少なくとも受けるメールは日本語大丈夫そうだ。『日本語でOKだよ』と英語で書いて送る。


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